不整脈を放置すると危険? 種類と受診の目安を医師が解説|御茶ノ水駅|おおた循環器内科エコークリニック|循環器内科・内科

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不整脈を放置すると危険? 種類と受診の目安を医師が解説

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2026年6月02日

不整脈を放置すると危険? 種類と受診の目安を医師が解説

みなさん、こんにちは。梅雨の時期になりました。高い湿度や気圧・気温の激しい変化により体調を崩しやすくなっています。

自律神経の乱れは、不整脈を引き起こすこともあります。

不整脈とひと言で言ってもタイプはさまざま。今回は、不整脈の種類についてお話します。

本記事の概要

心臓のリズムが乱れる不整脈は、疲労やストレスによる一時的なものもありますが、なかには脳梗塞や心不全、突然死につながるものもあります。本記事では、「心房細動」「心室頻拍・心室細動」「房室ブロック」など代表的な不整脈の特徴や、受診が必要な症状について、循環器専門医がわかりやすく解説します。

不整脈には“問題ないもの”と“命に関わるもの”がある

不整脈とは、心臓の電気信号の乱れにより心臓のリズムが乱れる状態の総称です。健康な人でも一時的に発生するものと、重症化を防ぐために適切な治療が必要なものがあります。

心臓が血液をうまく送り出せなくなると、めまいや息切れ、失神などを引き起こし、脳梗塞や心不全、突然死につながるケースもあります。

特に、強い動悸や胸の痛み、意識を失うなどの症状がある場合は注意が必要です。「疲れのせいかな」と自己判断せず、循環器内科を受診しましょう。

早めの受診が必要な不整脈とは

特に注意したいのが、「心室頻拍・心室細動」と「心房細動」です。また、脈が極端に遅くなる不整脈でも、失神につながるケースがあります。

突然心停止につながる「心室頻拍・心室細動」

心臓の「血液を送り出す部屋(心室)」に異常な電気信号が起こり、脈が極端に速くなる不整脈です。

心室頻拍では、脈が1分間に120〜250回程度の速さとなり、全身に十分な血液を送れなくなります。さらに悪化すると「心室細動」に移行し、心臓が細かく痙攣(けいれん)してポンプ機能を失い、突然心停止を起こすことがあります。意識を失い、数分で命に関わることもあるため、迅速な救命処置が必要です。突然倒れた場合、この心室細動が原因となっているケースも少なくありません。もし、突然倒れた人を見かけたら、119番通報とAEDの使用、心臓マッサージを心がけてください。

AED(Automated External Defibrillator/自動体外式除細動器)とは…
心臓が痙攣し、血液を流すポンプ機能を失った状態の心臓(心室細動)に対し、電気ショックを与えて正常なリズムに戻すための医療機器。

脳梗塞や心不全につながる「心房細動」

心臓の上側にある「心房」が細かく震え、脈が不規則になる不整脈です。加齢とともに発症率が上がり、高齢者に多くみられます。

出典:心房細動ナビ https://www.shinbousaidou-navi.com/about/

心房がうまく動かなくなることで血液がよどみ、血栓ができやすくなります。この血栓が脳の血管に詰まると、「心原性脳塞栓症」と呼ばれる重い脳梗塞を引き起こすことがあります。

また、心臓に負担がかかり続けることで、心不全につながるケースもあります。心房細動は動悸や息切れ、ふらつきなどの症状がありますが、自覚症状がないまま健康診断で見つかることも少なくありません。

心臓の電気信号が伝わりにくくなる「房室ブロック」

心臓を動かす電気信号が、途中でうまく伝わらなくなる不整脈です。電気信号の中継地点である「房室結節」の働きが低下することで起こります。

脈が遅くなることで、脳や全身へ十分な血液が送れなくなり、めまいやふらつき、失神などの症状があらわれます。重症になると、一時的に心臓が止まったような状態になることもあり、ペースメーカー治療が必要になる場合があります。

・Ⅰ度房室ブロック:電気信号の伝わりが遅れるだけで、ほとんどが無症状。

・Ⅱ度房室ブロック:電気信号の伝達が時々途切れて、めまいやふらつきが起こることも。

・Ⅲ度房室ブロック:心房から心室への電気信号が完全に途絶えた状態。心肺停止を防ぐために、電気信号を出す洞結節の指令とは関係なく、心室が自発的にゆっくりと動いて脈を打つ。ただし、この自発的な脈が起こらない場合、失神や心不全につながる。

心臓のリズムを作る機能が低下する「洞不全症候群」

心臓のリズムを作る「洞結節」の働きが低下し、脈が極端に遅くなる不整脈です。加齢によって増えやすく、高齢者に多くみられます。

脈が遅くなると、全身に十分な血液を送れなくなるため、ふらつきや立ちくらみ、強いだるさなどが起こります。一時的に心停止状態となり、突然失神することもあります。

転倒や事故につながることもあるため、症状がある場合は早めの受診が大切です。

脈が極端に遅くなる不整脈では、ペースメーカー治療が必要になることも

重症の房室ブロックや洞不全症候群では、脈が極端に遅くなり、失神や心不全につながることがあります。その場合は、人工的に電気刺激を与えて脈拍を保つ「ペースメーカー治療」を行うことがあります。

ペースメーカーは、鎖骨の下に小型の機器を植込む治療です。手術は局所麻酔で行われ、通常は2時間程度で終了します。

植込み後は定期的な検査が必要ですが、多くの方が日常生活を送れるようになります。

ペースメーカーについては、改めて詳しくお話をしたいと思います。

突然のめまいや失神、激しい動悸があるときはすぐに受診を

不整脈によって心臓がうまく血液を送り出せなくなると、脳や全身への血流が低下し、失神や呼吸困難を起こすことがあります。突然の失神や強い胸痛、激しい動悸を伴う場合は、命に関わる危険な不整脈の可能性があります。迷わず救急車を呼びましょう。

失神後すぐに意識が戻った場合でも、病気が隠れているケースもあるため循環器内科の受診が必要です。

<危険なサイン>

  • ・前兆なく意識を失う
  • ・強い胸の痛み
  • ・激しい動悸
  • ・呼吸困難
  • ・冷や汗が出る

不整脈は適切な治療によって重症化を防げるケースが多くあります。安心して毎日を過ごすためにも、気になる症状がある場合は早めにご相談ください。

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よくある質問

Q1.不整脈は放置しても大丈夫ですか?

不整脈には、疲労やストレスなどによる一時的なものもあります。一方で、脳梗塞や心不全、突然死につながる危険な不整脈もあるため注意が必要です。動悸やめまい、失神、胸痛などの症状がある場合は、循環器内科を受診しましょう。 

Q2. 危険な不整脈にはどんな種類がありますか?

突然心停止につながる「心室頻拍・心室細動」や、脳梗塞の原因となる「心房細動」は特に注意が必要です。また、脈が極端に遅くなる「房室ブロック」や「洞不全症候群」でも、失神や心不全につながることがあります。

Q3. 高齢になると不整脈は増えますか? 

不整脈は加齢とともに増える傾向があります。特に「心房細動」や「洞不全症候群」は高齢者に多い不整脈として知られています。年齢のせいと自己判断せず、脈の乱れや息切れなどが気になる場合は相談しましょう。

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