2025年9月30日

みなさん、こんにちは。院長の太田光彦です。
朝晩は涼しくなり、ようやく秋の気配を感じるようになりました。
食欲の秋、芸術の秋、スポーツの秋……。特に秋はスポーツをするのに適した気候です。
ただ運動不足を解消しようと、いきなり激しい運動をすると心臓に負担がかかりますので、注意が必要です。運動をするとすぐに息切れする、動悸がするという方は、心臓に何らかの問題がある場合もありますので、循環器内科を受診しましょう。
さて、今回は息切れや動悸の原因を探るために必要な検査についてお話をしたいと思います。
本記事の要約
御茶ノ水駅徒歩2分のおおた循環器内科エコークリニックでは、心エコー検査や運動負荷心エコー検査を行っています。大規模病院同等の最新装置と熟練技師による診療で、息切れや動悸の原因を検査します。平日だけでなく土曜・祝日も診療しているので、気になる症状がある方は、どんなことでもご相談ください。
気づかないうちに進行している心疾患
心臓の病気は知らないうちに徐々に進行していて、症状に気づきにくいもの。息切れや動悸、足のむくみ、胸痛などの症状を自覚したときには、病気が進行していたということがあります。
疲れやすい、だるいなど小さな変化を見過ごさないで
女性の場合、50歳前後の更年期に心臓がドキドキする、疲れやすい、だるいといった不調が現れやすくなるので、「年齢のせいだから仕方ない」と我慢しがちです。閉経後は悪玉(LDL)コレステロールが上昇しやすくなり、虚血性心疾患のリスクが高まりますので、年のせいにせず、検査を受けてほしいですね。
また高齢者においては、立ち上がるのがしんどい、階段を上るのがしんどいと、加齢によって動くことがしんどいのは当たり前と思い症状を見過ごしてしまいます。
コロナ禍を経て在宅ワークが一般的になり、久々に出勤をしたら階段をのぼるのがしんどかった、息切れをしたなど「いつもと違う」ことが気になり、受診される方が増えました。もし違和感を覚えたら、「これくらいで病院に行くのは…」とためらわず、不安を解消するためにも早めに受診してください。
受診時は、いつ、どんな風に症状が出るのかを伝えて
診察を受けるとき、症状をどのように伝えたらいいか迷われる患者様もいらっしゃいますが、ご自身の不調をそのまま表現していただければ大丈夫です。キュッと胸が締め付けられる、胸に重いものがのっている感じ、胸がバクバクする……など。
患者様の表現を大事にしながら、どんな時に症状があらわれ、どのあたりに違和感や痛みがあるのかなど具体的にうかがっていきます。
症状に気づきにくいからこそ定期的な検診を
だるい、疲れやすい、息が上がるといった症状は、加齢による不調と似ているため見落としがちです。会社や自治体の健康診断を受けることで早期発見につながります。
当クリニックは、WEB予約で当日受付が可能。気がかりなことがあれば、ぜひご相談ください。また、一般的な健康診断では受けられない心エコー検査(心臓超音波検査)を含む心臓ドックを行っていますので、早期発見のために活用してください。

安静時に隠れた心臓の異常を見つけるための運動負荷心エコー検査
心疾患の疑いがある患者様には、心エコー検査で心臓の形や血液の流れに異常がないかを確認します。横になり、動いていない状態で行う検査です。
心臓は、安静にしているときには症状が現れないことが多いため、階段をのぼったり、走ったりしたときの状態を診るために負荷をかけて検査をします。それが「運動負荷心エコー検査」です。
運動負荷心エコー検査とは
運動負荷心エコー検査は、安静時に受ける心エコー検査だけでは診断ができない虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)や弁膜症、肺高血圧症、心不全や心筋症の診断のために行う検査です。
当クリニックでは高性能のエルゴメーターを搭載した装置を導入しています。これは、固定された自転車をこぎながらエコー検査をするイメージです。ペダルを少しずつ重くし、負荷のかかった状況で心臓の状態を観察します。エコーだけでなく心電図、血圧も同時に観察するので、異常が発生したときにもすぐに分かりますし、安全第一に検査を行っています。
医師の診断で検査が必要と判断した場合は保険適用になるので、3割負担の場合は約6,000円で検査が受けられます。
運動負荷心エコー検査の対象者
狭心症や心臓弁膜症の方はもちろん、生活習慣病がある方、家族に心臓病の病歴がある方は心疾患のリスクが高いため、運動負荷心エコー検査をおすすめします。
高齢になると、日常生活で運動をすることが減り、心臓の機能が低下しているサインに気づきにくくなります。そのため、普段活動量が少なく症状を自覚しにくい方に対し、自転車をこいで負荷をかけることで症状を確認していきます。
検査を受けるときの注意点
自転車を15~20分ほどこぐため、動きやすい服装で来院してください。足腰に痛みがある、体調がすぐれない場合は、検査前に伝えましょう。
食事制限はありませんが、運動をするので検査の2時間前には済ませておくといいですね。
全国でも数少ない運動負荷心エコー検査ができるクリニック
運動負荷心エコー検査が保険適用になったのは2012年。まだ普及が進んでない検査なので、都内で受けられる病院は限られています。大学病院でも検査装置を導入していないところもあり、当クリニックに検査依頼があるくらいです。
自転車をこぐという負担はありますが、放射線被ばくがないため体への負担が少なく、狭心症や弁膜症の診断に有用です。心エコー検査に加えて運動負荷心エコー検査を行うことで、重症度をより正確に判断することができます。
当クリニックは、経験を積んだ臨床検査技師が常駐していますし、私自身も心エコー検査の専門医として数多くの診断をしてきました。大規模病院に引けをとらない検査装置と技師、医師が揃っていますので、安心して検査を受けていただけます。
気になる方は、ご自身の健康管理のためにもお役立てください。

FAQ
Q1:運動負荷心エコー検査ではどのようなことが分かりますか?
A:運動負荷心エコー検査では、安静時には分からない虚血性心疾患や弁膜症の状態を評価します。心電図や血圧も同時に測定し、心臓の変化を確認します。
Q2:運動負荷心エコー検査はどんな人にすすめられますか?
A:生活習慣病がある方や家族に心臓病の既往がある方、息切れや動悸を感じる方に運動負荷心エコー検査をおすすめします。
Q3:息切れや動悸の症状があるときはどうすればよいですか?
A:息切れや動悸は心臓の異常が隠れていることがあります。御茶ノ水のおおた循環器内科エコークリニックでは専門医が適切な検査を行いますので、まずはご相談ください。