2025年8月08日
院長の太田です。あっという間に時が過ぎ、開院して5ヶ月目に入りました。当院の診療紹介や活動報告を開始してまいります。今後ともよろしくお願いいたします。
少しさかのぼりますが、さる5月中旬、ケアネット社の企画でエコーハンズオンセミナーを今年も開催することができました。


エコーハンズオンとは、”実際に手を動かしてエコーを体験する”というイベントです。学会や研究会の際に講師と数名の受講者セットで現地開催されるのが一般的ですが、本企画は毎年Web(Zoomを使用)で開催し、現地に足を運ばなくてもリアルタイムでエコーハンズオンを体験し学んでいただける機会となっています。
私は2022年の初回開催から講師として携わらせていただいております。今回担当した講義は「胸痛(心筋梗塞と大動脈解離)のエコーをモノにする!」でした。私がまさに循環器内科を志すきっかけとなった、循環器救急の代表的疾患を担当しました。
胸痛や背部痛で受診される患者さんに対応する際、見逃せない疾患が3つあります。それが、心筋梗塞(急性冠症候群とも呼びます)、大動脈解離、肺塞栓症です。本セミナーでは心筋梗塞や大動脈解離を疑った場合の心エコー検査の実演を行い、経験に基づく見逃さないためのポイントを講義でお伝えしました。本コラムでも少しずつご紹介してまいります。
セミナーは約6時間の長丁場ですが、参加された約80名の先生方は非常に熱心に聴講されており、こちらも例年に増して気合が入りました。明日からの診療に少しでもお役にたてますよう、今後もセミナー活動を続けてまいります。
当院では胸痛や背部痛に対する心血管エコー診断も即日対応しております。胸痛などの症状でお困りの際は当院までお気軽にご相談ください。
院長 太田光彦