
内科
内科
内科では、日常生活の中で遭遇しやすい急性症状から生活習慣病をはじめとする慢性疾患まで幅広い診療を行っています。診察の結果、入院加療を要する、専門的な高度医療が必要な場合は、当院と連携している医療機関や専門医へご紹介し、適切な治療を受けていただけるよう橋渡しをいたします。以下に内科でよく見られる症状を挙げています。「何科を受診したらよいかわからない」といった場合など、お悩みの際はお気軽にご相談ください。
〜風邪症状のある方は必ず事前にお電話ください〜
当院は循環器内科と心血管画像診断専門のクリニックのため、ご高齢の重症化リスクの高い心臓病患者さんが多く通院されます。咽頭痛や咳など風邪症状のある患者さんは、感染拡大防止対策のため、必ず事前に電話連絡ください。当院は感染症疑いの方の待機場所がありませんので、連絡なしでの直接の来院はお断りいたします。事前連絡を頂いた患者さんには、受診時間を指定させて頂き、通常と別の診察室で隔離して診療いたします。院内では必ずマスクの着用をお願いします。診察前後に消毒と換気を行い、診察と各種検査のためお一人あたり30〜60分程度のお時間を要します。基礎疾患のある患者さんの安全確保を優先するため、皆さまのご理解、ご協力をよろしくお願いいたします。
風邪は、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、のどの痛み、咳、痰などを主症状とする上気道(鼻やのど)の急性炎症の総称です。発熱、咽頭痛、全身倦怠感、食欲低下などを伴う場合がありますが、発熱はあっても微熱程度で、頭痛や全身倦怠感などの全身症状も軽いという特徴があります。原因微生物の80~90%をウイルスが占めており、粘膜から感染して炎症を起こします。解熱剤や咳止め、痰切りなど症状を和らげるお薬を処方します。まれに細菌感染を起こし気管支炎や肺炎、副鼻腔炎などに進行する場合もありますので、症状が良くならない場合は再受診してください。症状が完治するまでは熱を含めた症状の経過をしっかり観察することが大切です。
インフルエンザウイルスによる急性熱性感染症で、通常は寒い季節に流行します。感染して1~3日間ほどの潜伏期間の後に、38℃以上の突然の高熱、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛、関節痛などが現れ、咳、鼻汁、咽頭痛などの症状がこれらに続き、およそ1週間で軽快します。主な合併症としては肺炎、脳症、心不全が挙げられます。通常の風邪とは異なり急激に発症し、全身症状が強いことが特徴です。流行が始まると、短期間に多くの人へ感染が拡がります。二次感染、合併症の予防のためにも、流行期前にワクチン接種を受けることで重症化や発症の予防が期待できます。
胃腸炎のほとんどはウイルス感染(ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなど)によるもので、一部に細菌性(カンピロバクター、サルモネラ菌、腸管出血性大腸菌など)のものが見られます。ウイルスが付着した料理を食べたり、手指についたウイルスが口に触れたりすることで感染し、冬場、幼稚園や小学校などの施設で集団発生することも少なくありません。
症状は下痢、腹痛、嘔吐、発熱が多く、治療は脱水を予防し、症状に合わせた内服薬を服用します。細菌性が疑われる場合には抗生物質を使用することもあります。脱水予防には、自宅で出来る経口補水療法(ORT oral rehydration therapy)が効果的です。
じんましんは皮膚の一部が突然くっきりと赤く盛り上がり(膨疹)、しばらくすると跡形もなくかゆみと皮疹が消えるという特徴があります。かゆみを伴いますが、チクチクとした感じや焼けるような感じになることもあります。発症して6週間以内を「急性じんましん」、それ以上経過した場合を「慢性じんましん」と呼びます。じんましんの治療は、まず原因や悪化因子を探して、それらを取り除く、または避けるようにすることです。アレルギーが原因であれば、原因アレルゲンや刺激を回避します。ストレスや不規則な生活を避けることも重要です。薬物治療は、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などの飲み薬や塗り薬が中心となります。
アレルギー性鼻炎には、スギやヒノキなどの花粉が原因で起こる「季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)」と、ハウスダスト、ダニ、ペットの毛などが原因で季節に関係なく起こる「通年性アレルギー性鼻炎」があります。さらっとした透明の鼻水、鼻づまり、発作的に起こる連発するくしゃみが主な症状で、空気中に浮遊する原因物質(アレルゲン)が鼻の粘膜から体内に入ることによって起こります。アレルギー性鼻炎の治療には「薬物療法」、「アレルゲン免疫療法」、「手術療法」があります。また、症状の原因となるスギ花粉やダニなどのアレルゲンを回避する環境を整えることも重要です。
扁桃炎(扁桃腺炎)は、のどの奥の左右両側にある扁桃腺が、ウイルスや細菌(溶連菌など)の感染により炎症を起こす病気です。扁桃腺が赤く腫れ、白い膿が出ることもあります。扁桃炎の症状は、のどの痛み(特につばを飲み込むときの強い痛み)、発熱、あごの下や頚部のリンパ節の腫れなどですが、耳や側頭部に痛みが放散することもあります。扁桃炎の治療は、軽い場合はうがい薬、トローチの使用などで改善しますが、炎症が強い場合は、抗生物質、消炎鎮痛剤、解熱剤などを服用する必要があります。重症化して扁桃周囲膿瘍を形成する場合には入院での点滴治療が必要になることもあります。
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