
当院のエコー検査とは
当院のエコー検査とは
当院は心エコー・血管エコー検査の専門クリニックで、心臓および全身の血管の形態や機能を即時に評価することができます。経験豊富な超音波専門医と超音波検査士資格を有する検査技師が常駐し、丁寧な検査と正確な診断を心がけています。検査結果は専門医から分かりやすくご説明します。病院やかかりつけの先生方の診療にお役立ていただけるよう、患者さんの同意のもとで詳細なレポートを情報提供いたします。
原則全てのエコー検査は女性技師が担当しますので、男性技師に抵抗がある方も安心して検査を受けていただけます。検査室は全個室でプライバシーは保護され調光式ライトと空調も完備しています。
Philips社製『EPIQ 7C』と『Affiniti CVx Transcend』というAI搭載の最新エコー機器を導入し、一般的な心エコー検査はもちろん、虚血性心疾患、弁膜症、心不全については運動負荷心エコーなど専門性の高い検査も適用して診療を行います。エコー専用電動式ベッド『カルディオミュー』(ランダルコーポレーション社製)を採用し、真の心尖部アプローチで正確に心機能を評価することができます。
血管にはL12-3リニアプローブを使用し、頚動脈や下肢の動脈硬化症、深部静脈血栓症、下肢静脈瘤など血管診療技師のもとで全身の血管精査が可能です。
“質の高いエコーを誰でも受けやすく”。患者さんへの想いを柱としてこのエコークリニックは始まりました。エコーは検査者の技術によって診断精度に歴然と差が出てしまう検査です。心臓や血管の症状や疾患でお困りの方、安心できるエコー検査をご希望の方は当院までお気軽にご相談ください。
当院では元基幹病院に在籍し、学会発表や臨床研究にも携わるなど十分な臨床経験を積んだ女性臨床検査技師が常駐してエコー検査を行っております。基幹病院で行っていた各種エコー検査(心エコー・負荷心エコー・血管エコー・甲状腺エコーなど)が可能です。患者さんの状態を把握できるよう円滑なコミュニケーションを図り、迅速かつ的確に検査するよう心がけております。エコー検査のプロフェッショナルとしてチーム医療の一端を担い、患者さんの健康管理に貢献してまいります。
当院では最新の超音波装置を採用し、3Dエコー法を用いた左室・左房容積と左室駆出率(LVEF)の計測を日常検査で行っています。通常の2D法(断層法)よりも再現性に優れ、治療方針の決定に重要な左室・左房機能をフォローアップするのに有用です。心臓弁膜症についても3Dエコーを撮像し、誰の目にも伝わりやすくなるように画像処理を行い、弁の解剖や病変の把握に活かしています。
当院では、最新の超音波機器を用いて左室長軸方向ストレイン(global longitudinal strain; GLS)を評価しています。心尖部3断面からスペックルトラッキング法を用いて計測できるGLSは、心筋の歪みを反映する指標で、潜在的な心筋障害を検出できるとされています。
乳がんや血液がんなど、あらゆる抗がん剤治療で起こる心筋障害(CTRCD)の検出にもGLSが有用です。例えば乳がんに対する抗HER2モノクローナル抗体(トラスツズマブなど)投与中は、投与量に関係なく心毒性が発現するため、定期的な心エコー評価が必要とされています。当院ではGLS計測の経験豊かな技師が検査を行い、超音波指導医の院長がダブルチェックも行っておりますので、安心してエコー検査をお受けください。
【心エコー検査でわかること】
心エコー検査(心臓超音波検査)は、人体に無害な超音波を用いて、心臓の4つの部屋と4つの弁の解剖や機能を評価する検査です。常に動き続けている心臓をリアルタイムに観察でき、心臓病の診断には欠かせない検査です。放射線を使わず被曝の心配がないため、妊娠中の方でも安心して受けていただけます。ペースメーカーや人工弁にも影響はありません。動きの異常がみられた場合、虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)、心筋症)、心筋炎などの疑いがあります。弁膜症には弁が開きにくくなる狭窄症、血液が逆流する逆流症(閉鎖不全症)があり、どの程度重症なのか評価するためには心エコーが最も重要です。その他、先天性心疾患や心不全など、様々な心臓病の診断や治療選択、効果判定にとても役立ちます。
【心エコー検査でわかる主な疾患】
【心エコー検査の方法】
1.左を下にして横向きにベッドに寝た状態で検査を行います(体位を変えていただくこともあります)。
2.超音波の伝わりを良くする目的で胸にゼリーを塗るため、服をめくり上げて検査します(場合により上の服は脱いでいただきます)。超音波を放射するプローブ(探触子)を胸(肋骨の間)に直接当てて検査を行います。
3.動く心臓を評価するため、検査中は呼吸の調節が大切です。検査担当者の指示(息を吸う・吐く・止める)にできる範囲でご協力ください。
4.検査時間は約20〜30分ですが、患者さんの状態や疾患によっても前後します。
【心エコー検査の費用】
心エコー検査の診療報酬は880点で1点あたり10円のため検査費用は8,800円となりますが、症状や所見がある場合(例 「胸痛や息切れがある」「心電図異常」など)は保険診療として検査が行われます。保険適用の場合、患者さんは1~3割の自己負担(1割の場合で880円、3割の場合で2,640円)で検査を受けられます。
一方、自覚症状がない人が検診や予防目的で受ける心エコーの場合は保険適用外(全額自己負担)となります。
当院ではエコー検査だけ受けたい患者さんにも対応いたしますので、お気軽にご相談ください。
【心エコー検査を受ける際の注意点】
・食事や水分、お薬の制限はありません。
・上半身の体表から行う検査ですので、着脱しやすい服装でお越しください。
・多少時間がかかりますので、あらかじめトイレを済ませておいて下さい。
・検査担当者の声にあわせて、息を吸ったり吐いたり止めたりしていただくことがあります。
当院では、心エコー専用台に高性能エルゴメーターを搭載した「アンギオcpet EC」(エルゴメーターのパイオニア オランダ・LODE社製)を採用し、運動負荷心エコーを行っています。安静時のエコーだけでは診断できない狭心症や弁膜症、運動中の肺⾼⾎圧などを診断するために行います。検査中は心電図や血圧、症状をモニターし、心臓の動きを常時観察しながら行いますので、何か異常が生じた場合も状態をすぐに把握できる安全性の担保された検査です。負荷エコーは放射線被曝がないため体への負担が少なく、診断能も高いので狭心症の検査として特に有用です。負荷エコー検査とその判読のためには十分な心エコー検査の経験と高度な医療技術が必要です。
当院は全国でも数少ない運動負荷心エコー検査が可能なクリニックです。心疾患、脳血管疾患などで動脈硬化のある方や、糖尿病、高血圧症、脂質異常症などの動脈硬化リスクの高い方は本検査を一度受けてみられることをお勧めいたします。検査についてお聞きになりたい方はお気軽にご相談ください。
当院では、脈管領域の専門家である血管診療技師(CVT)が常勤しており、専門的な知識と技術を活かした質の高い血管エコー検査を提供しています。実施可能な検査には、頸動脈エコー、腎動脈エコー、下肢動脈エコー、下肢静脈エコーがあり、動脈硬化の評価や血流の状態、血栓の有無などを詳細に観察することができます。
これらの検査は、身体に負担の少ない超音波を用いるため、痛みもなく安心して受けていただけます。血管疾患の早期発見・予防のためにも、ぜひお気軽にご相談ください。
首の左右を走っている太い動脈に超音波を当て、血管の壁の肥厚や詰まり、狭窄の有無について調べる検査です。頸動脈の動脈硬化の進行具合を調べることで、全身の動脈硬化の程度も推定でき、生活習慣病の状態把握にも有用です。
検査時間:約20分前後です。
服装:首元がしっかり出る服装。
腎動脈に病変がないか調べる検査です。高血圧の原因となる腎動脈狭窄症のほか、腎動脈瘤、腎動脈解離などの疾患や、腎障害の評価に用いられます。
検査時間:約30分前後です。
食止め:検査4時間前から絶食(消化管ガスの影響をなくすため)。少量の水やお茶は問題ありません。
下肢の動脈に血栓や詰まりがないか、動脈硬化や狭窄がないかを調べる検査です。主に末梢動脈の血流評価、病変部位の評価を行います。
検査時間:約30分前後です。疾患や患者さんの状態によって異なります。
服装:検査用の半ズボンに履き替えて検査を行います。
下肢の静脈に血栓がないか、静脈瘤がないかを調べる検査です。主にむくみや深部静脈血栓症に対する評価を目的として行います。
検査時間:約30分前後です。疾患や患者さんの状態によって異なります。
服装:検査用の半ズボンに履き替えて検査を行います。
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